2018年4月より、交換率90%を誇った旧ソラチカルートが改悪され、主要中継サイトであったドットマネー、PeX、Gポイントからメトロポイントへの交換ルートが封鎖されました。
この代替手段として4月以降陽の目を見た、交換率81%のLINEソラチカルートです。
今回はこのLINEソラチカルートについて実際の交換手順に沿って解説していきますよ。
※残念ながら2019年12月をもってLINEポイントからメトロポイントへの交換ができなくなり、LINEソラチカルートは閉鎖となりました。
当記事については当時の雰囲気をお楽しみください。
目次
LINEソラチカルートの概要
ポイントサイトでポイントを稼ぎ、それを交換しながら最終的にANAマイルにする流れは従来と変わりません。
2018年3月までは、
- ポイントサイトのポイント→ドットマネー(またはPeX)→メトロポイント→ANAマイル
という流れでマイルに交換しましたが、4月以降は、
- ポイントサイト→LINEポイント→メトロポイント→ANAマイル
- ポイントサイト→Gポイント→LINEポイント→メトロポイント→ANAマイル
- ポイントサイト→PeX→ワールドプレゼントポイント→Gポイント→LINEポイント→メトロポイント→ANAマイル
という流れになります。
後述しますが、どのルートになるかは最初にポイントを貯めるポイントサイトによって決まります。
パッと見ただけで概して手数が増えているのがおわかりかと思います。
正直これから新規で始める人にとっては面倒くさすぎてとっつきにくい感があるのは否めません。
しかし交換率が落ちたとは言えまだ大量のマイルを貯めることは可能ですので新規の方も諦めずに立ち向かうことをお勧めします。
ちなみに私が陸マイラー開始から1年間で貯めたマイルについては下記にて紹介しています。
交換率90%時代のものですが、新規の方が同じペースで貯めていけば私が貯めた数字に0.9をかけたマイルくらいはそう難しくなく貯められると思いますのでよろしければご参照ください。
あと、そもそも「ポイントサイトってなんなのよ!?わけわからん!」という方は下の記事をご覧ください。
使うポイントサイトによって手数が変わります。
3月までの旧ソラチカルートでは、ポイントサイトからドットマネーまたはPeXに換えてメトロ→ANAマイルとなり、交換回数は原則同じでした。
しかし、4月以降は使うポイントサイトによって手数が違ってきますので、数多あるポイントサイトからどれをメインで使うか、という判断基準にもなるかと思います。
ちなみに各ポイントサイト名にあるリンクについては、そのポイントサイトについて書いた解説記事に飛ぶリンクとなっています。
つまり、リンクのついていないポイントサイトについては、私が解説記事を書くのをサボっている、ということですのでご了承下さい。
前提:ポイントサイトから直接ANAマイルへの交換はご法度
手数だけを言うのであれば、ANAマイルに直接交換できるポイントサイトは複数存在します。
しかし、直接交換を利用した場合は交換率が50%やひどいところでは30%になり、最終的な獲得マイルが著しく目減りしてしまうためおすすめできません。
つまり、交換率の下がる直接交換を回避して迂回するのが当ルートの意義ということになります。
そのためこの記事では、ポイントサイトからANAマイルへの直接交換については全て無視して書き進めていきますのでご了承ください。
手数が最も少なくなるサイト
手数が最も少なくなるポイントサイトは「LINEポイントに直接交換ができるサイト」で、下記2つがそれにあたります。
- ポイントタウン
- モッピー※
ただし、モッピーに関してはLINEポイントへの交換率が90%となっており、最終的なANAマイル交換率は72%となります。
モッピーは後述するGポイントからのルートで81%を維持できるため、最高交換率を目指すのであればGポイントへの交換がおすすめです。
81%のルートで直接LINEポイントに交換できるのはポイントタウン一つだけということになり、最少の交換回数でマイルにできるのはここだけです。
当ルートは、
- ポイントサイト→LINEポイント→メトロポイント→ANAマイル
となり、従前のソラチカルートと交換回数は同じです。
2番目に手数の少ないポイントサイト
次に交換手順が少ないのは、「Gポイントへ直接交換できるためPeX→ワールドプレゼントポイント→Gポイントの行程を省くことができるポイントサイトです。
- ちょびリッチ
- モッピー
- Club Panasonic コイン
上記3つのポイントサイトがそれにあたります。
従前のソラチカルートに比べて交換回数が1回増えますが、LINEソラチカルートとしては比較的回数は少ないほうです。
モッピーに関しては上でも少し触れましたが、LINEポイントに直接交換すると最終的なマイルへの交換率が72%になってしまいますが、Gポイントをかませることで81%の交換率でマイルに換えることができますので、どうしても手数を減らしたい場合以外ではこちらのルートをお勧めします。
手数が多くなる他のポイントサイト
これ以外のポイントサイトについてはさらに交換回数が増えます。
手順としては、まずPeXに交換し、三井住友カードのポイントであるワールドプレゼントポイントに交換、その後Gポイント→LINEポイント→メトロポイント、ANAマイル、となります。多いですね。
さらに、ワールドプレゼントポイントを経由する関係上、三井住友カードが発行しているワールドプレゼントポイント対象カードを保持している必要があります。
三井住友カードが発行しているものであれば、ANAカードでも構いませんので、陸マイラーの方々であれば既にお持ちの方も多いかと思います。
もし持つなければ、年会費無料の三井住友カードプロパーであるエブリプラスを発行するのもありでしょう。
このカードはポイントサイトで1万円以上に還元額が高騰することがあるので機を見て発行するのがいいと思います。
話は戻りますが、手数が多い上にクレジットカードが必要となかなかハードルが高く見えてしまいます。
しかし上で紹介したポイントサイト以外ではこのルートを使わなければ81%の交換率でANAマイルにすることはできないため、マイル数を最大化するためには避けては通れません。
もちろん、
「モッピーとポイントタウンだけで充分!他のサイトなど不要!」
ということであればその限りではありませんが、同じ広告でもその他のポイントサイトが還元額が大きい場合も多々ありますので最善とは言えないでしょう。
ちなみに私が登録しているその他のポイントサイトは、
などが該当します。
人にもよりますが、ポイントインカムやハピタス、ECナビあたりは比較的利用頻度が高かったり見逃せない高還元をたまに出してきたりするので重宝されている方も多いのではないでしょうか。
ファンくるは代替サイトは多くありますが外食モニターの使い勝手は頭一つ抜けていますので私は重宝しています。
レシポは…、まあお好みで…。
手数が多く面倒な交換ルートではありますが、このルートを利用することによってマイルの最大化に大きく寄与するのは間違いないと思います。
余談ですが、旧ソラチカルートで中継サイトとして絶対的な地位を築いていたドットマネーについては、ANAマイルへの交換口を絶たれてしまったため利用頻度がほぼ皆無になってしまいました。
今回のソラチカルート改悪で一番割りを食った被害者と言えるでしょう。
現金派の方にはまだまだ利用価値は高いですが。
LINEソラチカルートの交換手順
今回はちょびリッチで交換可能なポイントが貯まりましたのでそれに沿って手順を解説していきますよ。
ちょびリッチからGポイントへの交換
まず、ちょびリッチの画面上部右側にある「ポイント交換所」をクリックします。
次に、画面左側の「Gポイントギフト」をクリックします。
「Gポイントギフトに交換する」という画面に変わりますので「交換申込みをする」ボタンをクリックします。
予め設定してある秘密の質問の答えを入力して「次へ」を押します。
交換するポイント数を選択して次の画面ををクリックします。
内容に間違いがなければポイント交換申請をクリックします。
完了画面になりますが赤で囲った部分に注意して下さい。
登録してあるメールアドレス宛に申請内容が送信され、続きはメールから行います。
ここで送られたメールは必ずみつけられるようにしておいて下さい。
私はここで送られたメールに変なラベルがついてしまい、見つけるのにけっこう苦労しました。
その後ちょびリッチから上記のようなメールが届きます。
一見ただの確認メールのように見えますが、このメールがないとGポイントに交換できないという非常に重要なメールです。
下の方にスクロールするとリンクがありますのでそれをクリックしてください。
リンク先でGポイントギフトの番号を確認するシステムのようです。
GポイントギフトのID確認画面に遷移しますが、ここでは確認だけでなく登録も右側の「登録用リンク」から行います。
IDとパスワードを入れてここからログインを行うことでポイントが反映されます。
ラグはなくログインした状態でしれっとポイントが加算されています。
Gポイントに未登録の方はその場で登録することも可能ですが、交換作業をスムーズに進めるため予め登録しておくことをお勧めします。
ちなみに下記のリンクから登録すると50ポイントもらえて少しだけお得ですよ。
GポイントからLINEポイントへの交換
Gポイントへの反映を確認したら今度はLINEポイントへの交換を行います。
まずはログインしたら画面上部右側の「ポイント交換」をクリックします。
LINEポイントへの交換リンクがありますのでそれをクリック。
交換は100ポイント以上100ポイント単位、完了には2~3日かかります。
確認の上「交換する」をクリックします。
初回交換時には初回登録が必要になります。
最初の交換時だけこの手続を行うことになります。
LINEに登録している人は上のオレンジのボタンをクリック。
LINEに登録していない人は下の青いボタンをクリックしてアカウントを作成しましょう。
おそらく大半の方はLINEアカウントを持っているでしょうから、その前提で進めていきますよ。
スマホ向けのサービスなだけあってシンプルなログイン画面が出てきます。
LINE利用開始時に設定したメールアドレスとパスワードを入力してLINEにロウインしましょう。
プロフィール情報へのアクセスを要求されます。
同意しなければ交換ができませんので自分の情報であることを確認して「同意する」をクリック。
Gポイント側にLINEポイント会員番号が送信されるようです。
ゴネてもしょうがありませんので「同意して送信」をクリックします。
これで初回登録は完了です。
2回目以降の交換ではここまでの手順は飛ばせます。
「ポイント交換」をクリックするといよいよポイント交換の本番に進みます。
本来の交換画面です。
手持ちのポイントに応じて交換するポイントを入力します。
この場合手持ちは11,170ポイント、試しに11,000ポイントで交換を実行してみると…。
赤字で怒られました。
交換手数料にあたる5%のポイントが残るように入力しなければ一括される仕組みです。
これは、手数料還元の広告を既に利用している還元対象者でも一緒です。
手数料はリアルタイムではなく後日返還される仕組みだからです。
つまり広告を利用していても5%は常時デポジットとして取られているようなものと言っていいでしょう。
Gポイントの手数料の扱いについては下の解説記事にて説明していますのでご参照下さい。
ここで入力しなければいけないのは、なぜか「交換手数料」とある欄の、手数料控除後のポイント数(この場合10,600)までの数字となります。
仕方がないのでその数字を入力して「交換する」をクリック。
通りました。
これでLINEポイントへの交換手続は完了です。
LINEポイントからメトロポイントへの交換
2~3日でLINEポイントに反映されるということでしたが、今回は翌日の夜には既にLINEポイントに反映されていました。
LINEを利用するのはほとんどスマホの方が多いでしょうからここからはスマホの画面で進めていきますよ。
LINEを立ち上げたらまず丈夫右側のアイコン(ウォレット)をタップし、左下のポイント数表示の部分をタップします。
多分そのさらに右下の「LINEポイント」のアイコンでも大丈夫です。
ちなみにこの画像は最初に撮り忘れて交換後にスクリーンショットを撮ったものなので残高がゼロになっていますがそこはスルーしてください。
LINEポイントの項目に遷移しますので、「使う」をタップ。
わかりにくいですがポイント交換先を選ぶ画面に遷移しています。
ここからずずいっと下にスクロールします。
出てきましたメトロポイント。
迷わずこれをタップ。
この画面もまた下にスクロールすると…。
- To Me CARDお客様番号
- 氏名
- 交換ポイント数
を聞かれます。
その下の小さめの数字を入力しましょう。
交換ポイント数ですが、これは300P、500P、1,000Pの3択です。
それ以上のポイントは交換できません。
とりあえず今回は1,000ポイントで交換します。
確認されますので「はい」をタップすれば交換完了です。
残高が1,000ポイント減っています。
赤い枠で「しばらくお待ち下さい」と書いてありますが、これは交換に日数がかかるという意味です。
この画面のまま馬鹿正直に待つ必要はありません、念の為。
メトロポイントの交換目安としては、15日締の10日反映と思っておけばいいかと思います。
そして残りのポイントについてですが、1,000ポイントまでしか交換できない以上、それを繰り返す必要があります。
画面を一つ戻してポイントを選択、「はい」タップして交換、の流れを、あと1,000ポイントで9回と300ポイントで2回繰り返せばキレイにポイントを交換することができます。難しくはないですが面倒くさいですね。
特に最後の方は、うっかり数字が合わない交換の仕方をしてしまうと次回まで交換できずに残ってしまうことになるので注意が必要です。
例えば、1,200ポイントをキレイにしようと思ったら、1,000ポイントで交換してしまわずに、300ポイントで4回交換が必要になります。
1,100ポイントであれば500、300、300ポイントでちょうどですね。
まあ余らせると言っても200ポイント未満ですので次回に繰り越したからといって体制に影響はないんですが…。
いずれにせよこれでしばらくはメトロポイントへの反映を待つだけです。
メトロポイントからANAマイルへ交換
今回の交換ではまだメトロポイントへの反映はされていませんが、メトロポイントからANAマイルに交換する際の注意点がいくつかありますので記載しておきます。
過去記事の流用ですがそこはご容赦下さいね。
ANAマイルへの交換は月に1度だけ
メトロポイントへの交換が完了したらいよいよマイルへの交換です。
こちらも締め日は15日と言われています。
マイルへの反映は翌月5~10日頃になります。
ここでの交換の際に注意する点がいくつかあります。
まず、月に1回しか交換申請ができません。
下線部にしれっと書いてありますね。
ちょっと日本語のつながりがおかしい気もしますが月1回の制限に変わりはありません。
先程締め日は15日らしいと書きましたが、これは月1回しかマイルへの交換ができない関係上、検証のために16日に交換申請をするリスクが取れないためです。
15日に交換して16日にも交換ができないのであれば15日に交換せずに16日に交換しなくてはいけません。
そうすると16日交換分を含まずに締められた場合、翌月にマイル化されるポイントはゼロとなってしまいます。
このリスクを背負う勇気は私にはありません。コワイ。
メトロポイントが中継サイトポイントからの移行で加算されるのも月1回(11日)だけですので、メトロポイントの反映を確認したらすぐにマイルへの交換手続きをしてしまうことをお勧めします。
乗車ポイントはオマケのようなもので数日の間に劇的に増えることもありませんので無視して構わないでしょう。
ANAマイルへは交換上限がある
そしてもう一つ大きな注意点があります。
メトロポイントからマイルに換えられるのは月20,000ポイントまで
つまりソラチカルートで1ヶ月でマイルに換えられるのは0.9倍の18,000マイルまで、ということになります。まあ社畜が片手間で貯める分にはそんなに神経質になる天井ではないのですが、ポイントサイトを始めた年などはFXの案件があったりで一時的に引っかかる事はあると思いますので気をつけておくに越したことはないと思います。
ただ、100%還元案件などをガンガン消化したり、モニター案件を毎週消化したりする予定の方は毎月この天井に悩まされることになると思いますので、この月2万を意識して進めていくことになるかと思います。うらやま。
どうしても月に2万の上限を大幅に超える月が続くということであれば、交換率は落ちますが、70%交換の「JQルート」、「Nimocaルート」を検討する余地があるかもしれません。
この二つはどちらも70%で癖のあるルートです。
ざっくりいますと、JQルートはみずほ銀行の口座と復数のクレジットカードが必要で交換回数の多いルートです。
Nimocaルートは、交換回数が少ないですが、九州か函館に出向く必要があるルートです。
どちらもなかなかとっつきにくい感じはしますね。
このうちJQルートについては下の記事で解説していますのでよければご覧下さい。
Nimocaルートについては…、すいませんまだ書いてません。
LINEソラチカルート亡き後のメインはTOKYUルート
2019年3月に開通したTOKYUルートがLINEソラチカルート閉鎖後のメインルートとなります。
こちらは「各ポイントサイト→ドットマネー→TOKYUポイント→ANAマイル」とシンプルで交換期間も短いです。
TOKYUルートの詳細についてはこちらからどうぞ
LINEソラチカルートまとめ
- 最終的なマイル交換率は81%。
- 利用するポイントサイトによって交換回数が異なる。
- ポイントタウン、モッピー、ちょびリッチ、Panasonic以外は三井住友カードの発行が必要
- 必須中継サイト「Gポイント」は交換時に手数料5%を取られるが、広告利用で後日戻ってくる。
- LINEポイントからの交換は最大1,000ポイントずつしか交換できないのでそれ以上は同じ作業をちまちま繰り返す。
- メトロポイントからANAマイルへの交換は月1度まで。
- メトロポイントからANAマイルへは月20,000ポイントまでしか交換できない。
- 代替ルートはあるけどクセが強い。
- LINEソラチカルートも閉鎖の可能性は常にある。→2019年12月をもって閉鎖決定。
- 2019年12月以降のメインはTOKYUルート
いかがでしたでしょうか。
唐突にぶっ込んだ最後の「閉鎖の可能性」については中の人が何かを言ったわけではありませんが、おそらく多くの陸マイラーが共通の認識であろうと思われます。
今まで鉄板ルートとして利用されてきた90%の「旧ソラチカルート」が突然の閉鎖を突きつけられました。
90%のルートは全て塞がれましたが、辛うじて81%のLINEポイントからの入口だけが残りました。
ソラチカカード側が、陸マイラーのソラチカカード利用方法(マイル交換への踏み台)をあまり良く思っていないのは確実なので、それほど交換率の変わらない81%のLINEソラチカルートをいつまでも野放しにしておくことは考えにくいからです。
LINEソラチカルートがふさがった場合は、上で少し触れたクセの強い代替2ルートを利用することになります。
それまではこのルートが唯一の81%ルートですので、閉鎖までの間にできるだけ多くのポイントをマイルに変えておくというのが我々の取りうる唯一の対抗策です。
まあ、マイル交換率が81%や70%に下がったとしても、搭乗や0.5%還元のクレカでのみマイルを貯めている人が大多数なわけで、そういった人達に比べればまだまだ我々陸マイラーは得をしているのですから、改悪にも腐らず淡々とマイルを貯めていきましょう。
ではまた!
上で出てきたポイントサイトの解説記事まとめです。