基本解説

陸マイラーにソラチカカードが必須とされているワケ

ソラチカカード

※この記事は約 11 分で読めます。

陸マイラーにとって必須とされるクレジットカードとして、
ANA To Me CARD PASMO JCB(ソラチカカード)があります。
今回はこのカードについて説明していきますよ。

ソラチカカードとは

ソラチカカード

ソラチカカードは全日空と東京メトロとJCBが提携して発行しているクレジットカードです。

空と地下をもじったネーミングですね。

その名の通りANAのマイレージクラブカードの機能と東京メトロのTo Meカードの機能、そしてJCBカードの機能を併せ持った便利なカードです。私も陸マイラーになるよりずっと前に便利だなと思い作ったカードです。

具体的には、ANAマイルが貯まり、メトロポイントも貯まり、オートチャージ付きのPASMOとしても使え、JCBのOki-Dokiポイントも貯まり、更には東京メトロの区間を含んだ定期券も載せられるというすごいやつです。

ソラチカカードの基本スペック

年会費:本会員2,160円・家族会員1,080円
(本会員は初年度年会費無料キャンペーン中)

旅行傷害保険

海外旅行傷害保険 自動付帯
死亡・後遺障害:1000万円
傷害治療・疾病治療:なし
救援者費用:100万円

国内旅行傷害保険
死亡・後遺障害:1000万円
傷害治療・疾病治療:なし

ポイント制度:Oki-Dokiポイントが基本。その他にはANAマイレージ、メトロポイント

機能1.ANAマイレージクラブカードとしての機能

ANAマイレージクラブ

このカードには通常のクレジットカード番号の他にANAマイレージクラブ会員番号が記載されています。ですので通常のマイレージクラブカードを別に保持する必要はありません。

ただし、陸マイル活動をしていく上でより高還元のANAカード(ANAワイドゴールドカードなど)を発行した場合は複数枚所持が前提となり、その内1枚のカードを親番号として合算してマイルを貯めていくことになります。

この場合原則最後に作ったカードの番号が親番号となります。この親番号はANAのサイトにログインして変更することが可能です。

機能2.To Me CARDとしての機能

ToMeCARD

PASMOが標準装備されており、残高が少なくなると改札通過時に自動的にチャージされるオートチャージ機能が付いています。初期設定では残高2,000円以下になると3,000円チャージされますが、この設定は東京メトロの駅構内の事務室や多機能券売機などで変更が可能です。

また、東京メトロの路線を定期区間外で利用するとメトロポイントが貯まります。
1乗車につき平日なら5ポイント、土日祝日は15ポイント貯まります。

このメトロポイントは他の交換ルートと比べて破格とも言える0.9倍でマイルへ移行することができます。
この交換率こそが陸マイラーに必須と言われる所以なのですが詳細は後述します。

この二つの機能が特別すごいわけではないのですが、都内を移動するにあたりやはり便利は便利です。
基本的にソラチカは決済に向いているカードではないのですが、この便利さもあって普段使いの電車用のPASMOとしてはこれを使っています。夫婦二人で月平均3,000~6,000円くらいは決済していると思います。お世話になってます。ハイ。

機能3.JCBカードとしての機能

OkiDokiロゴ

このカードはJCBカードでもあるので、JCBのポイントシステムであるOki-Dokiポイントが貯まります。

月の決済額1,000円につき1Oki-Dokiポイントで、このポイントは(他にも交換先はありますが)5マイルまたは10マイルに交換することができます。

交換方法は4種類あり、

  • 5マイル マルチポイントコース
  • 5マイル 自動移行コース
  • 10マイル マルチポイントコース
  • 10マイル 自動移行コース

この中から選ぶことになります。普通に考えれば10マイルのほうがお得に見えますが、実は10マイルのコースは年間5,400円の移行手数料が発生します。1年間に一度も交換しなければその年は費用がかかりませんがポイントには24ヶ月(2年間)という有効期限がありますので、スパンを最大にしても2年に1回は手数料が発生してしまいます。

ですので5,400円支払っても10マイルコースのほうがいいかどうかを考えて決める必要があるのですが、還元率で言うとソラチカカードより良いカードはありますし、クレジットカード決済でのマイル獲得量自体がそれほど大きくはならないことを考えると、最初の段階で10マイルコースにするのはリスクが高いのではないでしょうか。

尚、マルチポイントコースと自動移行コースの選択については自動移行を選択するメリットはまずないと考えていいと思います。
ざっくり言うとマルチポイントコースは自分でマイルへの移行申請を行うのに対し、自動移行コースはその名の通り毎月勝手にマイルへ移行してくれるコースです。

マルチポイントコースは(どうせマイルにする人には関係ありませんが)マイル以外の交換先を選択することが可能です。

そしてこちらのほうが重要ですが、マルチポイントコースは自分のタイミングでまとめてマイルに交換することができるので、交換を先延ばしにすることでマイルの有効期限を伸ばすことができます。

「俺は勝手にマイルに移行しておいてくれないと絶対失効させる自信があるぜ!」
と言って自動移行コースを選択するのは構いませんが、そういった人はマイルの段階で間違いなく失効させるでしょう。もちろんマイルにも有効期限がありますからね。

なので特にこだわりがない場合は5マイルのマルチポイントコースを選択することを強くおすすめします。

ちなみにこのコースは後から変更することは可能ですが、ネット上ではできず、電話をかけて自動音声に従って変更手続きを行う必要があります。ちょっと面倒くさいですね。

ソラチカカードが必須とされる理由

他にはないマイル交換率

ソラチカカードが便利ないろいろ持っている便利なカードであることはお分かりいただけたと思います。しかし、多くの(というか全ての)陸マイラーがこのカードを必須としている理由は他にあります。

To Me Cardの機能の項で少し触れましたが、ソラチカカードを保有している場合に限り、メトロポイントからANAマイルへの交換が90%(0.9倍)という破格のレートでできるというのがその理由です。

「目減りしておるではないか!」
というご意見はごもっともですが、ソラチカ以外のTo Me Cardでは交換率は60%(0.6倍)ですし、Tポイントカードなどの経由だと50%(0.5倍)の交換率まで下がってしまいます。ソラチカカードの優遇っぷりは見て取れますね。ですので全ての陸マイラーはソラチカカードの将来的に交換率が下げられるのではないかと怯えています。

この、ソラチカカード所持でのメトロポイント経由で、0.9倍のマイルに交換すること

「ソラチカルート」

と呼んでいました。
この言葉はこのブログに限らず他の先輩陸マイラーさんのブログであっても当たり前のように頻出する言葉ですのでぜひ覚えておいてください。

但し、この呼称は2018年3月までに主に利用されていた、ポイントサイトからドットマネー、PeX、Gポイントを介してメトロポイントに集約した後にマイルに交換する「旧ソラチカルート」の意味で使われることが多いです。
当ルートはポイントサイトのポイントを等価のままメトロポイントにできるため、ANAマイルへの交換率は90%として長らく権勢を奮っていました。

しかし旧ソラチカルートの閉鎖に伴い現在利用されているのは、各種ポイントサイトから(最終的に)LINEポイントを経てメトロポイント→ANAマイルに交換するルートが主流です。

こちらは「LINEルート」「新ソラチカルート」「LINEソラチカルート」など呼び名は様々です。
こちらはポイントサイトのポイントと比して最終的なマイル交換率は0.81倍(81%)と従来に比べて下がっています(LINEポイントからメトロポイントに交換する際の比率が90%になっているため)。

マイルの価値は主観で変わる

「0.81倍で優遇されてるのはわかった。でも結局目減りはしてるんだよな?」
という疑問が次は出るかと思います。

もちろんマイルの数値としては最初のポイントサイトの0.81倍となっています。それが価値の減衰を表すのかどうかは、1マイルの価値で決まるわけですよね。つまり1マイルの価値が1.24円を超えるのであれば価値は減っていないと言うことができます。ちょっとわかりにくいですかね。

ちょっと例を上げて見てみましょう。

ケース1.Edyに交換する場合

マイル交換-Edy

10,000マイルは10,000円相当のEdyに交換することができます。この場合、1マイルの価値は1円ですね。ただ、10,000マイルをLINEソラチカルートで得るためには、ポイントサイトのポイントは0.81で割り戻した12,345円分必要になるのですね。ズバリただの損です。

そもそも、わざわざソラチカカードを噛ませずとも、Edyどころか現金に変えることができるわけですから何のメリットもありませんね。これはまさに目減りしている、というかわざわざ目減りさせている、と言えるでしょう。

ケース2.景品と交換する場合

ANAセレクションで色々なアイテムと交換するのはどうでしょうか。適当に選んでみたスーツケースを見てみます。

スーツケース

ちょっと小さくて見づらいですが必要マイルは15,000マイルと書いてありますね。
ではこれと同等の商品の市場価格はどんなものなのか、我らがAmazon先生に聞いてみましたよ。
カーボネイト製で同じくらいのサイズのものですね。

Amazonスーツケース

ANA純正品でロゴ入りというブランド料を考慮してもだいぶ損している気がしますねえ。
価格だけで計算すると1マイル=約0.4円です。恐ろしい目減りですね。いかなる陸マイラーもこういった景品に交換することは想定していないでしょうからこの項目を真面目に検証した私が血迷っていただけです。ハイ。

ケース3.ANA SKYコインに交換する場合

ANA SKYコインとはANA内の仮想通貨のようなもので、1SKYコイン=1円分として航空券代やパック旅行代金にあてられるものです。交換率はちょっと複雑ですが以下のような感じです。

SKYコイン交換率一覧

1.7倍での交換はANA上級会員のみ可能ですので現実的には1.6倍もしくは1.5倍での交換が現実的なレートです。陸マイラーおすすめのANAワイドゴールドカードを持っていれば1.6倍、ソラチカカードはANA一般カードに分類されますので1.5倍での交換となります。

この場合、1マイル=1.5~1.6円という価値になりますし、全日空側としても1マイルの価値としては1.5円以上と見做しているとみていいでしょう。

SKYコインに交換する場合は0.81倍後でも元の価値を上回っている使い方とみて間違いないでしょう。逆にTポイントルートで0.5倍だと0.5×1.5=0.75で元の価値より下がっています。ソラチカルートならではの交換方法となりうる使い道ですね。

このSKYコイン、ANA内では現金と全く同じ用途で使えますので、特典航空券が絶対取れない年末年始の帰省に使う他にも使い道があります。
それは、特典航空券では貯まらないプレミアムポイント(略称PP)を現金の持ち出し無しで貯めるために使われるのです。

プレミアムポイントを貯めると上級会員資格(翌年限定)が得られ、その上級会員はスーパーフライヤーズカード(略称SFC)なる特殊なANAカードを取得できるのです。このカードは年会費を払い続けている限り、永続的にANAの準上級会員でいられるという恐ろしい威力を持ったカードです。

SFCのために無意味に飛行機の搭乗を繰り返す行為を陸マイラー界では「修行」とか「SFC修行」などと呼ばれます。詳細についてはいずれ別記事で触れるつもりではおりますが、「修行」というワードについてはソラチカルートに次いでよく出てくるワードですので覚えていて損はないと思います。

ケース4.特典航空券に交換する場合

これがマイルの使い道の本命です。陸マイラーの大部分はこれを目的にマイルを貯めていると言っていいと思います。中には私のように帰省のための費用圧縮のためにSKYコインを目的としているひねくれ者もおりますが…。

特典航空券には国内線と国際線の別、国際線であればさらに座席クラスの別によってマイルの価値は変わってきます。簡単にですが一つずつ見ていきましょう。

ケース4-1.国内線航空券

羽田-千歳便を例に見てみましょう。

 

羽田千歳便往復

往復運賃を適用して69,580円です。この区間の特典航空券を取得するために必要なマイル数を見てみましょう。

羽田千歳特典航空券

12,000マイルです。この場合のマイルの価値は1マイル=約5.8円です。価値が急に跳ね上がりましたね。

ケース4-2.国際航空券の場合

成田-ニューヨーク便を例に見ていきましょう。

エコノミークラス
成田-NYエコノミー

意外と安く行けますね。こちらは何マイルでしょうか。
成田-NYエコノミー特典

ふむ、特典航空券でも幾分かお金を払わなければなりませんので、差額からマイルの価値を計算してみましょう。
(165,070円-16,560円)÷40,000ですので1マイル≒3.71マイルですね。

お得ではありますが千歳便より割高になってしまいました。

 

ビジネスクラス

成田-NYビジネス 成田-NYビジネス特典

ビジネスも差額で計算してみます。
(1,190,070-16,560)÷75,000≒15.6円が1マイルの価値です。
一気に跳ね上がりました。

ファーストクラス

成田-NYファースト 成田-NYファースト特典

こちらは(2,185,070-16,560)÷150,000≒14.45円となりますね。

1マイルの価値まとめ

  • Edyなど電子マネー・ポイント類 1円→ソラチカルートで元本割れ(非推奨)
  • 景品交換 1円未満→確実に損(どうしても欲しい限定品などがあればあるいは…。)
  • SKYコイン 1~1.6円→まとめて交換すれば得、Tポイントルートでは元本割れ
  • 特典航空券 3.7~15円以上→みんなのあこがれ、ビジネスクラス以上で価値が跳ね上がる

ANA内で使用する場合には0.81倍に目減りしても元のポイントよりマイルにしたほうが価値は上がる。

こんな感じです。陸マイラーが現金化などよりもマイル化に執心な理由と、ソラチカカードが必須とされる理由がお分かりいただけたのではないでしょうか。

ソラチカカードまとめ

  • ソラチカカードはANAカード、To Me CARD、JCBカードの機能を合わせ持った十徳ナイフのような存在。
  • メトロポイントから0.9倍という他にない高交換率を誇るチートカード
  • だって1マイルはANA内では1円どころの価値じゃないんだもの
  • だから陸マイラーはソラチカカードありき、というのが現在の定石

こんな感じです。
長くなりましたが、陸マイラーやるならまずソラチカカードを作るのがいいですよ、ってことです。

ではまた!

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社畜のおっさんですが地道にゆるくマイルを貯めています。 最終的な野望は根室遷都ですよ。