オヤジ雑記

新根室プロレス東京公演観戦記その2。ありがとう新根室プロレス、ありがとうサムソン!の話。

※この記事は約 23 分で読めます。

私の故郷である根室で旗揚げされたアマチュアプロレス団体「新根室プロレス」の東京公演を観戦してきました。
今回はその記事の第2弾、後半戦について書いていきますよ。

※思い出しながら書いており、内容に思い出補正がかかっているため細かい所の間違いは許容いただけると幸いです。
あと写真は素人なので基本ブレていますのでご了承ください。前回の記事はこちらです。

新根室プロレスアイキャッチ01
新根室プロレス東京公演観戦記その1。練り込まれたブックに驚いた話。新根室プロレスの東京公演を観に新木場に行ってきました。思いの外練り込まれたブック、突き抜けたエンターテインメント性など見どころはたくさんでした。ぜひまた観に行きたいですね。...

アンドレザ選手の勝利で大団円かと思いきや実は第1部でびっくりという話でした。
では続きをどうぞ。

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プロレス興行では珍しい休憩、写真も撮ってもらったよ!

さて、第1部終了とのことで第2部までの間に10分ほどの休憩を挟むことになりました。
子供のトイレが心配だったのですぐさま子供を抱えトイレにダッシュします。
幸い私の席は出入り口から近かったため一番乗りでトイレに着くことができ子供のトイレを無事済ませることができました。

そしてトイレを終えて外に出ると、入口前の広場では選手の人達が写真撮影に応じていました。
せっかくなので我々も写真を撮ってもらおうと、おっさんタイガー選手とTOMOYA選手に声をかけて子供と一緒に写真を撮ってもらいました。

子供3ショット01

最初は子供を、

ワイ
ワイ
パンダ見に行こう!

と言って連れてきたので初めてのプロレスに戸惑っていましたが、本人なりに試合で観た選手との写真撮影は嬉しかったようです
このあと、今回もらった本部長バッジなどを見ると、

我が子
我が子
おっさんさいだー!おっさんさいだー!

とテンションが上がるようになりました(間違ってますが…)。

ワイ
ワイ
しまいにはテレビで普通のトラ見て「これ『おっさん』っていうんだよ!」とか言い出しました。

一方TOMOYA選手に関してはメガネをかけていなかったため試合で活躍していた「メガネさん」とリンクしていなかったようでイマイチピンときていませんでした…。

ワイ
ワイ
せっかく撮ってもらったのにTOMOYAさん無念…。

いずれにせよ試合後でしんどい中、快く撮影に応じてくださったお二方ありがとうございました!

ちなみにこの我が子が持っている薄汚れたウサギのぬいぐるみなんですが、

帰る際に忘れて席に置いて帰ってしまいました…。

もし会場でこのぬいぐるみを拾った方がいましたらぜひ大事に使ってください。

そして席に戻ると、休憩中のはずがリングに人が…。

休憩漫才01

休憩中にも関わらずMCマーシーさんとロス三浦さんがトークショーをしていました。
ロープ際でポーズをとったりしていたので盗撮会も兼ねていたのでしょう。
いろいろアウトな組み合わせですが客席は盛り上がっていましたよ。

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後半戦はなんとサムソン宮本現役復帰!

さていよいよ第2部の開始です。
正直アンドレザ選手の試合がメインだと思っていた私は、その後に何をやるのかなと思っていました。
そしてビジョンに映ったのはこちら。

第2部ビジョン01

なんと、病気を患っているサムソン宮本代表が試合をするんだそうです。しかも13試合!
大丈夫なんでしょうか?
サムソン代表は既に現役を退いていますし、病人でもあるので安易に試合のできる体ではありません。
タイトルにある「生か死か」というのは決して大げさではないのです。
セコンドには医師を置いています。

そして現役時代のコスチュームに身を包んだサムソン選手がリングイン。
レフェリーは休憩中に盗撮会をしていたロス三浦さんです。

サムソン入場01

ちなみに写真には撮っていませんがサムソン選手、リングイン時に派手に転びました
私を含む初見の観客はかなり心配しましたが、どうやら「サムソンリングイン」なるパフォーマンスなんだそうです。でも痛そう…。

そしていよいよサムソン代表の大一番が始まりますよ。

新根室プロレス東京公演第2部:サムソン宮本13番勝負

1人目:「若ダイソー」グリーンジャンボ鶴田

鶴田入場01

1人目はグリーンジャンボ鶴田選手、体格差を活かして試合を有利に進めます。
しかし、コーナーに登ってアピールしているところを起き上がったサムソン選手からローブローを食らって悶絶、そのままサムソン選手がフォールを奪い1勝目をあげました。

ワイ
ワイ
テンポが速くて写真撮る暇ありませんでした。
13試合もやるなら当然なんですが抜かりました…。

2人目:「砂利道」大砂厚

大砂ビジョン01

2人目は大砂厚選手ですが、名前をコールされて入場曲も流れますが一向に大砂選手は現れません。
もしかしたらと思って待っていると案の定…

マーシー
マーシー
えーお察しの通り、大砂選手は台風で会場に来れませんでした。
えーサムソン選手の不戦勝ですね、はい。

というわけでサムソン選手は労せずして2勝目となりました。

ワイ
ワイ
不戦勝で進んで少しホッとしたのは内緒です。

3人目:「絶対居酒屋」小鉢健太

3人目の小鉢選手は入場時に観客に対し小鉢を配り歩くというサービスを行っていました。

ワイ
ワイ
メガネ配ったり小鉢配ったりサービスすごいですね。

試合の方ですが、スタートから小鉢選手がチョップ攻撃を繰り出します。

小鉢健太01

しかしそれをかわしたサムソン選手がサムソンドライバーからフォールして3勝目となりました。

※サムソンドライバー解説

  1. まず地獄突きで牽制。
  2. ヘッドバッドでフラフラにさせる。
  3. タイツのウェスト部分を引っ張りスペースを作る。
    diet_after_man
  4. スペースに相手の頭が吸い込まれてくる。
  5. そのまま掴んでマットに叩きつける。

文字ではわかりにくいですがこれが一連のサムソン選手のフェイバリットムーブです。
サムソン選手は如何にしてこれに持ち込むかが勝負の鍵になります。

4人目:「尻ざんまい」越中スシロー→週末サンデーライガー

4戦目の越中スシロー選手は残念ながら台風の影響で来場できず欠場となりました。
しかし2戦目のように不戦勝とはならず、代打として登場したのが「週末サンデーライガー」選手です。

ライガーリングイン01

めちゃくちゃ作り込んでますね。

試合はライガー選手がサムソン選手をコーナーに追い詰め飛び蹴りを放ちますが、サムソン選手はこれをかわします。
自爆した格好となったライガー選手をサムソンドライバーに捕らえ4勝目をあげました。

5人目:「不信感」ズラン・ハンセン

5人目のズラン・ハンセン選手との試合は、早々にサムソン選手がサムソンドライバーに持っていきます。

ズランサムソン01

これで決まりかと思われた瞬間、ハンセン選手のズラだけがサムソンドライバーの餌食に。
サムソンドライバーが自爆した格好になります。

ハンセン選手の反撃が始まるかと思いきや、ズラを取られたハンセン選手ショックで動けず、その隙に復活したサムソン選手が丸め込んで5勝目となりました。

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6人目:「マッスルフォーク」佐々木ダンス系

6人目の佐々木ダンス系選手が、奥さんであるソフト晶選手に連れられて入場してきました。

ダンス系入場01

ちなみにサムソン選手は試合中以外はセコンドのようにコーナーの椅子に座って待機しています。
毎試合ドクターチェックが入り、時には点滴を直飲みするなど万全の医療体制を敷いています。

試合は力比べから。

ダンス系力比べ01

すると突然音楽がかかり、おっさん2人でのフォークダンスが始まります。

ダンス系ダンス01

そしてダンスの流れでサムソン選手が佐々木選手の後ろを取る形になった瞬間、突如サムソン選手が佐々木選手を丸め込んで3カウント、6勝目をあげました。

7人目:「非公認最高齢レスラー」ジジー・スヌーカー

スヌーカービジョン01

残念ながらジジー・スヌーカー選手も台風で…ではなく台風に関係なく高齢のため会場入りが叶わなかったそうです。
情報筋によると2日前に入院したとかなんとか。

たしかこの選手は歩くために持っている杖で対戦相手をぶん殴りまくるスタイルだったと記憶しています。残念。

8人目:「狂乱の除霊師」織田武藤

8人目の織田武藤選手は入場時に托鉢を行っていました。

織田武藤入場01
マーシー
マーシー
この托鉢が帰りの飛行機代になりますのでぜひお願いしますねー。
あ、現物支給でも大丈夫でーす。

ということらしく、リングインする頃には小銭や魚肉ソーセージなどでお椀が埋まっていました。

さて試合ですが、サムソン選手がサムソンドライバーの予備動作に入るのですが、タイツを引っ張っても他の相手のようにタイツの中に吸い込まれて来ません。
それもそのはず、織田選手は経を唱えることにより煩悩を消し去っているためサムソン選手のタイツの誘惑に負けるべくもないわけです。

逆にお祓い棒でサムソン選手の煩悩を除霊するなどサムソン選手を圧倒していきます。

織田武藤除霊01

絶体絶命のサムソン選手に対し織田選手がトドメのシャイニングウィザードを放ちます。
しかしそれが当たった瞬間に織田選手が膝に抱えていた爆弾が大爆発、そのまま痛みで転げ回る織田選手をサムソン選手がフォールして8連勝を飾ります。

9人目:「銀髪の倦怠期」カーネルサンバ

9人目の対戦相手はカーネルサンバ選手、大型の鶏に乗って登場です。

カーネル入場01

けっこうお金かかってそうな衣装だったのですが…

リング外1周してそのまま退場してしまいました。

どうやら乗っている鶏(チキン)がビビって逃げてしまったようです。
というわけでこの試合もサムソン選手の不戦勝です。

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10人目:「100年に1度の逸材」タナハッシー

タナハッシー選手は登場からキレキレの動きではしゃぎ回っていました。

タナハッシー入場01

そしてリング上でもパフォーマンスに余念がないのですが、コーナーに登ろうとして足を滑らせ落下してしまいます。
そこをすかさずサムソン選手が抑え込み3カウント。
なんかあっという間に終わってしまいました…。

11人目:「防犯モンスター」セクロム

11人目のセクロム選手が入場してきますが、どうもバランスがおかしいです。

セクロムリングイン01
マーシー
マーシー
えー実はですね、下半身が届きませんでした。
なので上半身だけです。

何と台風のせいで衣装が半分しか届かなかったそうです。
非常にバランスの悪いままリングインを試みますがロープに苦戦します。

チャンスと見たサムソン選手はそのまま動けないセクロム選手に近づき、上半身の衣装も剥がしてしまいます。
素顔が丸見えになったセクロム選手、

中身はなんとTOMOYA選手でした。

慌ててダッシュで逃げるTOMOYA選手、そのまま消え去りサムソン選手が10勝目をあげます。

12人目:「セクシーエンジェル」ねね様

ねね様の名前がコールされると、一際野太い歓声が上がります。

ねね様入場01
マーシー
マーシー
谷間にね、お札入れていただきますと
ねね様のハグありますんでぜひ入れてくださいねー。

・・・何の店だ。

最前列のお客さんでしっかり1,000円差し込んでハグしてもらっている人もちゃんといました。
まさに観客参加型のプロレスです。
托鉢していた織田武藤選手の数倍のインセンティブを稼ぎ出していたことでしょう。

さて試合ですが、サムソン選手は既に11試合消化していますのでかなりバテているかと思いきや、なぜか今までにない軽快なステップで試合に望みます。

サムソンステップ01

試合は…基本イチャついていました。
その後例によってサムソンドライバーに捕らえるのですが何やら様子が変です。

ねね様の頭がサムソン選手のタイツに吸い込まれたあと、なぜかサムソン選手の動きが止まります。
そして苦しむ(?)サムソン選手。奇声を発して脱力してしまいます。
サムソンドライバーの体制からねね様が脱出したときには既にサムソン選手はフラフラです。

マーシー
マーシー
ねね様、口元拭うのやめてくださーい。
鈴木健
鈴木健
これお子さんとか見てますよね?大丈夫ですかこれ?
マーシー
マーシー
大丈夫です。いつもの新根室です!

夢うつつのサムソン選手にねね様が膝蹴り(「ウツゴェ」という技らしいです)からそのままフォール。
ついにサムソン選手に土が付きました。

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13人目:「超暇人」ハルク豊満

最後の相手はハルク豊満選手、この選手は新根室プロレスでも古参で、アンドレザ選手のデビュー戦の対戦相手でもありました。

既に12試合消化し前試合では1度果てているサムソン選手の体力は限界で、体格にも勝る豊満選手にいいようにやられていきます。
そしてついに豊満選手のアックスボンバーが決まりダウンしてしまいます。

と、その時会場が暗転しビジョンに映し出されたのは…

回顧01
ワイ
ワイ
ファッ!?

いきなり回想ムービーが始まり、会場もザワザワしきりです。
ちょっと長いですが一通りご覧ください。

回顧02 回顧03 回顧04

※ご家族は一般の方なので念のため顔を隠しています。

 

回顧05 回顧06 回顧07 回顧08 回顧09 回顧10 回顧11 回顧12 回顧13 回顧14 回顧15 回顧16 回顧17 回顧18 回顧19 回顧20

このあとは撮り忘れましたがサムソン選手の2人のお子さんからのメッセージビデオが流れます。

そして映し出される「サムソン IS NOT DEAD」の文字。

回顧21

いやこんなん泣くわ!

そして試合ですが、このムービーと会場のサムソンコールお受けてサムソン選手が復活します。

豊満選手も負けじと小刻みに体を震わせ「ハルクアップ」をしますが、Tシャツを破るには至らず(一説によるとチャックが引っかかったとか…)。
するとサムソン選手がまさかのハルクアップ返し。
サムソン選手の網目の服が裂け、何とも形容し難いコスチュームに…。

サムソンアップ01 サムソンドライバー04

そして地獄突きからサムソンドライバーを決めます。
しかしそのままフォールには行かずコーナーポストを登るサムソン選手。

サムソンフライング01

何とそこから起き上がった豊満選手に対してフライングボディプレスを敢行します。
そしてそのまま豊満選手をフォールして3カウント、最後の試合を見事な勝利で締めくくることができました。

13年間分を出し切った新根室プロレスのフィナーレ

勝利後の挨拶からまさかの展開へ。

見事13試合を戦いきったサムソン選手の挨拶です。

サムソンスピーチ01
サムソン
サムソン
今日は、やりたかったこと全部やりきりました。
来れなかったメンバー、キャッシー、大砂厚、・・・あと誰だっけ。(中略)
そのメンバーの分も背負ってやりました。
マーシー
マーシー
ほんとに全部やりきりました?
サムソン
サムソン
え?もうやりきったよ全部、え?
マーシー
マーシー
もっと大切なもの忘れてないですかね?

そう言うと場内に曲(「つぐない」?)が流れ、登場したのはなんと、

嫁ソン01

5年前に別居したはずの、サムソン宮本代表の奥さんである明美さんです。
※一般の方なので一応顔を隠しています。

サムソントーク02
サムソン
サムソン
おい聞いてないぞ?
・・・明美、台風の中来てくれたんだね。ありがとう。
今までこんなことばっかりやって最後は病気になってごめん。

会場はすすり泣く音、私も半ベソ状態です。
一方、状況がわからない我が子は外に行きたいとグズりだし、妻が子供を連れて外に避難します。

サムソン
サムソン
でも俺は明美のこと忘れたことなかったし、今でも明美のことが好きだ!

 

嫁ソン
嫁ソン
…かっこよかったよ。
また一緒に暮らそう?

そう言って明美さんはリング内に入りサムソン代表と熱い抱擁。

サムソンハグ01

と同時に曲がかかり、観客席からは大きな拍手が。
新根室プロレスで失いかけていた家族を、新根室プロレス最後の大会で取り戻すことになりました。

サムソン代表のスピーチとグランドフィナーレ。

そして最後に改めてサムソン代表の締めのスピーチです。

そこでは解散に至った経緯などを改めて話してくれ、会場は真剣にそれを聞き入ります。
会場にいる観客のほとんどはその事実を知った上で来場しているわけですが、やはりどこかで信じたくない気持ちはあったでしょう。
しかしやはりサムソン代表本人から語られる事実については変わりありません。
会場もどこか少し重い雰囲気が漂います。

そんな中、最後にみんなにメッセージをと言いサムソン代表が続けます。

サムソン
サムソン
…人は歩みを止めた時、そして挑戦を諦めた時、老いていくんだと思います。

ここで会場の一画が大爆笑。

私もどこかで聞いたことあると思いましたが、調べたらこの言葉はアントニオ猪木氏の有名な詩である「道」の一節でした。
おそらくここで笑った人達はプロレスガチ勢の方々でしょう。
逆にプロレスに詳しくないお客さんは「いきなり笑い出すなんて何?」と思ったかもしれませんね。

サムソン代表は昔からアントニオ猪木氏の大ファンなんだそうです。
尊敬する猪木氏の言葉を利用して少し重かった雰囲気を吹き飛ばしてくれました。

そしてサムソン代表のスピーチの中で一番力が入っていた一言、

サムソン
サムソン
必ず病気に勝って新木場に戻って来ます!!

たぶん私も含めてみんなこれ聞きたかったと思うんですよね。
もちろん本人が口にしていたように難病中の難病ではありますから、安易に期待してしまうのは我々の身勝手というのは百も承知です。
それでもやはりこれを聞いたときは嬉しかったんですよ。
これを聞けただけでも何かこちらのほうが救われた気分になりました。

そしてサムソン代表が他の新根室プロレスメンバーをリング上に呼び寄せます。

フィナーレ01
サムソン
サムソン
マーシー泣くな!!

なんと本日八面六臂の活躍を見せたMCマーシーさんが、感極まってフライングで男泣きしてしまっていました。
もちろんこちらもほぼもらい泣き状態ですよ。

リング上や会場にいろんな感情が入り乱れる中、最後はみんなで新根室プロレスのモットーを叫んで締めとなります。

サムソン
サムソン
無理しなーい、
怪我しなーい、
明日もー、
全員
全員
 仕事ーっ!! 

私も新根室プロレスの観戦は初めてですがここは力の限り叫びました。
そして妻子が隣にいるにも関わらず半ベソです。

大団円01

公演終了後のサプライズ。

かくして新根室プロレス初の東京公演は大盛況で幕を閉じました。
リング上にいたレスラーたちも花道にいたアンドレザ選手も控室へと退場していきます。

退場01

そんな中、場内では新根室プロレスのテーマソングが流れ、七星さんがリング上で生歌を披露してくれました。

七星歌01

新根室プロレスにテーマソングあったのかと驚いたのもそうなんですがこの七星さん、声量すごいです。
非常によく通る声で熱唱向きで少し羨ましいです。

そして余韻に浸りながらも子供もいるので帰る準備をしていたところ、反対側に人の気配がします。
振り返って見ると目の前にサムソン宮本代表が!

サムソン
サムソン
どうもありがとうね!

と手を差し出してきてくれました。

なんとサムソン代表は300人を超える観客席をすべて回り、お礼を言って握手して回っていたのです。
律儀とかそんなレベルの問題ではありません。
サムソン代表や新根室プロレスメンバーがこの公演に賭けていたものの一端が伝わってきた気がしました。

一方そんな事態を全く想定していなかった私は半べその状態のまま握手に応じて、

ワイ
ワイ
あざっした!
あざっしたー!

と涙声で返すのが精一杯です。
何の気の利いたことも言えなかったのが悔やまれます。

ただ、サムソン代表の手は熱く生気に満ちていました
まあそれを感じて更に泣きそうになるわけなんですけども…。

そして帰り際、妻子と共に会場の外へ出ると、

新根室プロレスの選手の人達が1列に並んで見送りに出てきてくれていたのです。

こんなんあります!?
選手が客の出待ちですよ!?

先程の退場から時間はほとんど経っていません。
つまり退場してほとんど休むまもなく裏手から会場出口へ急ぎ回ってきて整列してたんです。

そんな姿を見てさらに涙が溢れ出してきた私は、ろくに選手の皆さんの顔を見ることもできず、泣き顔を隠してうつむきながら、

ワイ
ワイ
あざっした!
あざっしたー!

と言いながらペコペコして通り過ぎるのみでした。
ここでもやはり気の利いたことなんか言えません。

ワイ
ワイ
基本チキンですからね…。

試合後にもいろいろなサプライズがあり、複雑な思いも抱えつつ非常に充実した東京公演でした。

N2W東京公演観戦記のまとめ。

今回の新根室プロレス東京公演では、選手や関係者の方にたくさん笑わせてもらい、感動ももらいました。
関係者の方の東京公演に賭ける思いは、一観客である私にも痛いほど伝わってきました。

ありきたりな言い方ではありますが、あの場を自分も共有できたことをこの上なく嬉しく思います。
しかもわざわざ東京までやりに来てくれたんですから、東京住みでぼんやりしていた私にとってはもう神ですよ。
ここまでお膳立てされて観に行かなかったら一生後悔していたと思います。

そして一方試合の感想ですが、

正直無理してるように見えました。

もちろんそんな姿は観衆の心を打ちます。
最後のつもりだからというのもあったでしょう。

でもやはり、足を引きずっているおっさんタイガー選手を見た時は辛かったですし、13番勝負の合間に肩で息をしているサムソン代表を見て心配にもなりました。

無理しなくても新根室プロレスには、プロレスファンじゃなくても楽しめる想像以上に練り込まれたブックもありますし、プロレスファンなら笑わずにはいられない本家いじりもあります。

こんなこと書いて何が言いたいのかというと、別に無理してたことを責めているわけでもそれを評って糾弾するつもりでもありません。
勝手ながら私はもう新根室プロレスの復活公演を信じて待ってるわけですよ。
でもそれは3年先か5年先か、いずれにしてもそれなりの時間はかかるでしょうし、その頃にはメンバーのみなさんも同じだけ歳を重ねて体力的にはきつくなっているわけで。

なので皆さん、

体、大切にしてください!

来たるべき復活公演に備えて無理せず力を蓄えて下さい。
休みさえ取れれば新木場だろうが三吉神社だろうが必ず観に行きます。

普通に観戦記書くつもりが何か勝手なお願いで終わってしまうことになりましたが、台風の影響から様々なトラブルを乗り越えたり笑いに変えたり、最高のパフォーマンスに昇華させて魅せてくれた新根室プロレスには感謝でいっぱいです。

ありがとう新根室プロレス!

無理しない!
怪我しない!
明日も仕事!

N2WisNotDaed01

ではまた!

※仕事の速さに定評のある新根室プロレスですが、私が観戦記を書き上げる前に東京公演のDVDが発売されました。
あなたもぜひN2Wホリックになりましょう!

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NECOMUG
社畜のおっさんですが地道にゆるくマイルを貯めています。 最終的な野望は根室遷都ですよ。