私が登録しているポイントサイトの一つである「PONEY」において、ポイントの交換が停止されています。
一応7月2日に交換再開予定のアナウンスが出てはいますが、これまでの対応を見る限りこの先どうなるかは予断を許さないところです。
追記:ポイント交換についてPONEYより発表がありました。
一人月3,000円分かつ全体で1日10万円分(月300万円分)までの早いもの勝ちだそうです。
サイト継続の意志はあるようですがその場しのぎの感は否めませんね。
私は広告などはPONEYで利用したことはなく、ストックされているポイントは120円分程度なのでかすり傷程度なのですが、この先他のポイントサイトが同じことにならないとも限りません。
この騒動を受け、今回はポイントサイトの経営規範を定めた「JIPC」に自分の登録しているポイントサイトが参加しているかなどを調べてみました。
JIPCって何ぞ?
「JIPC」とは、Japan Internet Point Conference の略で、ポイントサービスを行う企業が寄り合ってその行動規範などを定めている非営利団体です。
参加企業は2018年6月19日現在16社です。
ざっくり言うと、「ポイントサービスはオープンかつフェアにやってこうぜ!」という理念を持った団体で、加盟企業が悪さしないように抑制するのを目的としているようです。
もちろん非加盟団体に対しての強制力はありません。
つまり、ここに加盟している企業は「うちは真っ当にやってますよ!」というアピールが可能ということになります。
我々ユーザーにとっても、JIPCに加盟しているポイントサイトを利用するメリットがあります。
JIPCのガイドラインには、
・インターネットポイント・サービス提供企業はインターネットポイント・サービス参加消費者に対して、ポイントの利用及び価値に関する内容(ポイント交換及びポイント特典提供サービス)の変更及び中止を行なう場合には、最低1ヵ月前の事前告知するものとする。
・ポイントの利用及び価値に関する内容の大幅な変更する場合には、最大一年間の事前告知をするように努力する。
という項目があり、少なくとも今回のように突然交換が停止されて不安を煽るような事態にはならないというメリットがあります。
告知から交換停止までのタイムラグが用意されていれば、交換できないまま放置されるポイント数は最低交換ポイント以下に抑えられるわけですからね。
その他JIPCのガイドライン詳細については公式HPをご覧下さい。
JIPCの加盟団体
16社というのは数多あるポイントサイトの数と比較するとなかなか少ないような気がしますね。
参加企業は以下の通りです。
運営しているポイントサイト(ポイントサービス)を付け足しておきました。
- GMOメディア株式会社 ポイントタウン
- 株式会社オープンスマイル ワラウ
- ファイブゲート株式会社 ポイントインカム
- NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション株式会社 Potora
- 株式会社ネットマイル ネットマイル
- ライフティ株式会社 ライフティP
- インフォニア株式会社 GetMoney!ほか
- ブルーチップ株式会社 ブルーチップ
- 株式会社VOYAGE GROUP ECナビ
- 株式会社VOYAGE MARKETING PeX
- 株式会社ライフメディア ライフメディア
- 株式会社オズビジョン ハピタス
- 株式会社ちょびリッチ ちょびリッチ
- ジー・プラン株式会社 Gポイント
- グリーンスタンプ株式会社 グリーンスタンプ
- 株式会社DNPソーシャルリンク エルネ
みなさんがご利用のポイントサイトはありましたでしょうか?
見たことあるポイントサイト名もちらほらありますね。
また、ポイントサイトだけかと思いきや、ブルーチップやグリーンスタンプなどリアルのポイントサービスをやっている会社なんかも参加しています。
うちんとこのポイントサイトはJIPC入ってる?
私が登録しているJIPC加盟のポイントサイト
- ハピタス
- ポイントインカム
- GetMoney!
- ちょびリッチ
- ECナビ
- ポイントタウン
- ライフメディア
- Gポイント
- PeX
16社しかない加盟企業の中の9社は私が登録しているサイトの会社でした。
陸マイラーにとって、ポイント交換の肝である中継サイトの「PeX」、「Gポイント」が共に加盟サイトであるというのはなかなかの安心材料になるのではないでしょうか。
もちろん、JIPCも万能ではなくやろうと思えば悪さも不可能なわけではないのでこれだけを盲信して判断材料にするのは良策ではないと思います。
個々のポイントサイトの普段の対応や直近の動向などを判断材料に加えることも時には必要かと思います。
私が登録しているJIPC非加盟のポイントサイト
- PONEY
- レシポ
- えんためねっと
- ファンくる
- LINEポイント
- ドットマネー
- モッピー
- げん玉
- Club Panasonicコイン
やっぱり加盟していなかったPONEY
今回騒動のあったPONEYに関してはもちろん非加盟です。
確かに以前の3ティア対象外案件なし時代の報酬システムは財務的に大丈夫かなと心配していました。
それが2018年に入って2ティア10%と他のポイントサイトの水準に揃えたことで、財務基盤の安定に寄与すると思ったので私にとってはむしろ好材料だと思っていたんですがねえ。
この報酬システム変更は財務を安定させるために行ったものでなくもう既に手遅れ気味で苦肉の策として行ったとするならちょっと見通しが甘すぎますよね。
正直今回の件が本当にただのポイント交換不具合だったとしても私がこの先広告を利用することはないと思います。
一応当サイトのPONEYリンクについては一時停止という扱いにはしていますが、多分このままリンク解除になりそうです。
流石に人様に勧められません。
実害なんかないレシポ
レシポはレシートをアップロードして10円~数百円もらえるサイトです。
ポイントの有効期限は半年ですので、サイトの性質上ここに数千ポイント以上を貯め込むのはよほどの変わり者です。
JIPC不参加によるデメリットを心配するよりも有効期限切れの心配をしましょう。
PeXへの交換が100円分からできますしJIPC不参加の実害はないと考えて問題ありません。
えんためねっとはすぐ交換してリスク回避
えんためねっとはJIPCには非加盟です。
サイト内の単位が「円」になっていますので少しポイントサービスの概念からは距離を置いているようにも感じます。
えんためねっとはマイルへの交換経路がないので陸マイラーである私はほぼ利用する事はありません。
しかし現金派にとってはなかなか還元率の高い良サイトでもあります。
交換はすべて現金で、楽天銀行・ジャパンネット銀行・住信SBIネット銀行が振込先の場合、キャッシュバック額が500円以上であれば手数料は無料となっています。
他の銀行の場合、3,000円以上の振込で手数料が無料になります。
リスク回避策としては、上記ネット銀3行を振込先にした上で、こまめに現金化するのが良策です。
日本円にしてしまえば有効期限はありませんので貯め込むことに意味はありません。
貯まった数字を見て喜ぶのはサイト内でなく通帳にしましょうね。
有効期限の短いファンくる、ドットマネーもさっさと交換が吉
この2つのポイントサイトはポイントの有効期限が半年程度とかなり短めに設定されています。
レシポと異なり大きめのポイントが貯まったり通過したりすることが多いのでトラブルが起きたときのダメージは大きくなります。
ファンくるはPeXへ、現在ドットマネーはANA陸マイラーは利用していないでしょうからJALマイルもしくは現金への交換を迅速に済ませることでリスクを減らすしかありません。
もちろんGポイント、ポイントタウンにもサイトが飛ぶリスクはゼロではないですが、JIPCに加盟している以上いきなり交換停止されることはほぼないはずです。
上記2つのサイトに貯め込んでおくことは、サイトが飛ぶ以前に有効期限のリスクがありますので早めに交換をしておくほうが良策だと思います。
モッピー、げん玉、LINEポイント、Club Panasonicコインは運営母体を信じるしかない?
こちらの4サイトについては、JIPCには加盟していないものの、運営母体またはその親会社が上場企業であるという強みはあります。
モッピーの運営母体は東証1部上場の株式会社セレス。
げん玉の運営母体はマザーズ上場の株式会社リアルワールドのグループ会社である株式会社リアルエックス。
LINEポイントの母体はメッセージアプリのLINE擁するLINEグループ。
Club Panasonicコインの運営母体は言わずと知れたあのPanasonicです。
JIPCに加盟していない以上、いきなりの交換停止などはやろうと思えばできるのですが、そこは一応上場企業ですのでユーザーの信頼を失う行動は株価に直結し、経営責任を問われかねないですから簡単にはできないと思われます。
ポイントサイト内での問題行動が経営に影響しそうな順ですと、
げん玉>モッピー>LINE>>>Club Panasonicコイン
といったところでしょうか。
LINEに関してはやらかしたときの風評の広まりは速そうですが、メッセージアプリとしてほぼインフラの域に達しているのでどの程度の悪影響があるかは判断の難しいところです。
Panasonicはおそらくポイントサイトで不義理を行っても家電のイメージしかないためそれほどのダメージはなさそうですが、同時にポイントサイトの事業における割合が低そうなのでいきなり交換停止なんてケチくさいことはしないと私は考えています。楽観的すぎますかね?
会社の財務基盤を見てみます。
- セレスの純資産(17年12月期) 約54億円
- Panasonicの純資産(18年3月期) 約1兆7000億円
- リアルワールドの純資産(17年9月期) 約10億円
- LINEグループの純資産(17年12月期) 約1850億円
Panasonic>>>>>>LINE>>>モッピー>げん玉
といった感じですね。Panasonicすげー。
まあ少なくとも4社とも、何の兆候もなしにいきなり会社が吹き飛んでサイトが閉鎖されるということはないでしょう。
不採算部門を切り捨てるということで撤退することはあっても、会社の価値低下を考えると夜逃げ同然のいきなり交換停止などは考えにくいのは確かです。
LINEポイントについては、既に貯まった分はメトロポイントへ換えるしかないのですが、一方でメトロポイントは渋滞失効のリスクもあります。
不安であればJIPC加盟のGポイントやPeXに移して貯めておくのもありかとは思いますがJIPC自体も万能ではありませんので判断は難しいところです。
結局はどのポイントサイトであれ1箇所に貯め込まずに迅速に出口を目指すのが最善かと思います。
自分が登録しているポイントサイトのJIPC加盟有無を調べてみた感想
JIPCの意義は告知とタイムラグにあり
私が調べた限りでは、JIPCはポイントサイトに何かあった時にユーザーを保護してくれる機関とかそういうものではありませんでした。
どちらかと言うと、加盟企業にユーザー保護をさせるための監視機関という意味合いが強い印象です。
ですので、JIPC加盟だからといって何かあってもポイントが保証されたりということはありません。
では、JIPC加盟のポイントサイトだと何がいいのかというと、
- ポイント交換に関しての停止や変更を行う場合の事前告知義務を負わせる。
- 「脱退した後もちゃんとユーザーを保護しよう」という啓発。
この辺の安心感を得られることではないでしょうか。
ポイントサイト運営企業が加盟している間はもちろんポイント交換をいきなり停止することはできません。
JIPCのガイドラインに則って1ヶ月以上前にその旨は告知させられます。
また、企業がJIPCを脱退した場合もその旨を告知する義務はありますし、JIPC側からも告知されるでしょう。
我々ユーザーは脱退の告知を受けたポイントサイトが停止しないうちにポイントを移動させればいいわけです。
多分JIPC脱退したポイントサイトがあったらその日のうちに誰かしらがブログやTwitterでリリースしてくれるはずです(他力本願)。
ガイドラインでは脱退後も悪さしないようにと定められていますので、その拘束力がどれほどのものかはわかりませんが、脱退即停止という荒業もやりにくいであろうと推測されます。
どうしようもないのは運営企業がサイトどうこうの前に破産してしまった場合です。
JIPC側で倒産前に除名などの措置を取れるのであればそれを機にユーザーが行動すれば問題ありませんが、前触れなく倒産するようなことがあるとユーザーは泣き寝入りするしかないでしょう。
まあそういったことがないようにJIPC加盟時に参加企業の審査などは行っているとは思いますが…。
JIPC非加盟のポイントサイト見極めは運営実績と運営母体
JIPCに加盟しているポイントサイトであれば突如交換停止という事態はある程度避けられるということがわかりました。
では、JIPC非加盟のポイントサイトについてはどうでしょうか。
個人的な結論としては、「結局会社の方針と規模に頼るしかない」ということになると思います。
JIPCに加盟していない以上、理論上はいくらでも急な交換停止はできることになり、それを行使するかしないかは運営会社次第ということになります。
その判断材料はやはり口コミなどになってしまうでしょうし、運営年数などの実績も必要でしょう。
そのポイントサイトがユーザーに対して真摯に運営しているかどうかは考えたほうがいいと思います。
倒産のリスクに関してはJIPC加盟企業でもそうですが運営会社の規模や業績から判断するしかありません。
粉飾さえなければ結局は大企業、黒字企業のほうが潰れにくいのは自明ですからね。
そう考えると自分の場合、ポイントサイトの選択ははそれほど悪くなかったのかなと思います。
まあ評判とかを調べまくってから登録しているので当然といえば当然なんですが…。
PONEYに関しては紹介制度がエグいのでいっちょ噛みしていたんですがあんまり勧めるポイントが見つからなかったので実は扱いに困っていたんですよね…。
PONEYに関してこれだけ他人事な感じで書けるのはほとんど勧めておらず誰一人として友達紹介できていなかったからです。ビバ0人!
結局急な交換停止の対策は?
JIPCについて調べているときは、「JIPC加盟のサイトだったら補填とかしてくれんじゃね?」くらいの甘い考えでいたんですが、調べてみるとそんなうまい話はありませんでした。
JIPCに加盟しているポイントサイトは急な交換停止を禁止されているため、夜逃げリスクがかなり少なくなっています。
非加盟のサイトでは縛りはないので運営会社の胸先三寸です。
ユーザーとしてできる対策というのは結局一つしかなく、
ポイントサイトにポイントを貯め込まず速やかに出口を目指す
ことに尽きると思います。
JIPCとか調べる必要なかったんや!
結局交換停止になってからだとユーザー側ではどうしようもないので、利用する段階でサイトを選ぶか、交換停止になったときに備えてリスクを分散化するしかないということですね。
一つのところに貯め込んでおくと結局その一つが飛んだときのダメージは計り知れないですからね。
商品にせよ現金にせよ夜逃げリスクのない出口になるべく早く移動させることが結局最善なんですね。当たり前ですけど。
ではソラチカ渋滞や交換上限などに引っかかってどうしても出口に向かえない分に関してはどうしたらいいでしょうか。
ポイントサイト関連記事について
当サイトでは各ポイントサイトについて解説している記事があります。
ポイントサイトの登録をするしないで迷っている方は参考にしてください。
遅筆につき私が登録しているサイトであってもまだ書いていないサイトもありますが頑張って順次増やしていきます。
今回せっかくJIPCについて調べたので、JIPC周りについても各記事に順次追記していきます(まだやってない)。
なお、各解説記事については、ANAマイルに交換することを前提としている記事が大半です。
現金派の方は現金に読み替えて御覧くださいね。
起点となるポイントサイト
出口へ向かうための中継サイト
おまけ:PONEYの登録を拒否された時の話
個人的にさらっと調べただけのなんてことはない記事でしたが、何かのお役に立てれば幸いです。
ではまた!