偉大なる故郷 根室

大日本プロレスに参戦したアンドレザ・ジャイアントパンダの試合を観てきたよ!の話。

※この記事は約 11 分で読めます。

先日紹介した通り、アンドレザ・ジャイアントパンダの試合が行われました。
平日の5時開始なので無理かと思っていましたが、やはり観たい欲求には勝てず仕事上がりに急いで上野に駆けつけました。

アンドレザ・ジャイアントパンダについての前回記事はこちら

新根室プロレスロゴ
新根室プロレスのアンドレザ・ジャイアントパンダ選手が上野公園で試合をしたぞ!皆様「N2W」というプロレス団体はご存知でしょうか? 週刊プロレスに載ったという噂も聞きましたので、最近知ったという方も多いかもしれま...

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アンドレザ観たさに遅刻しても行くことを決意

金曜日の17時というとやはり社畜のおっさんにとってはやはり自由に動ける時間ではありません。
仕事が上がる頃にはもう始まっていますのでだめかな―と諦めかけていました。
しかし、新根室プロレスが東京で試合をするなんてことは普通ならありえないこと、通販ですぐに売り切れてしまったアンドレザTシャツが会場で買えることなどを鑑みた結果、開演に遅れてでも試合を観に行こうという気持ちに変わってきました。

朝からウキウキ気分を演出し、新根室プロレスとアンドレザ・ジャイアントパンダの良さを隙あらばねじ込むと言った職場での草の根活動を行い、上司などに、
「こいつは浮かれすぎているから残業させても使い物にならない。早く帰そう」
と思わせるよう仕向け、帰り際の仕事振りを完璧にガードします。

そして定時の17:30、誰よりも早く仕事を上がりダッシュでタクシーを捕まえに行き、何とか6時前くらいには会場に着けました。
まだ第3試合の途中だったので、第4試合のアンドレザの試合にはギリギリ間に合いました。
最終的にアンドレザの試合はセミファイナルに変更されていたので実は杞憂だったというのは内緒です。

ついたぞ上野恩賜公園水上音楽堂

上野恩賜公園野外ステージ(水上音楽堂)なるところには初めて行きました。
入口は非常に狭く、帰りは難儀しそうだなと思ったら案の定でした。

大日本プロレスのグッズ売り場とは別に新根室プロレスのグッズ売り場があり、何とかアンドレザTシャツを買うことができました。

アンドレザTシャツ01

ハルク豊満を抱えているデザインのものは売り切れていましたが、新根室プロレスのスローガンがローマ字で記されているというなかなかシュールないいデザインのシャツをGETです。

アンドレザTシャツ03

N2Wのロゴもなかなかいい感じに仕上がっています。
もしこの先何らかのプロレス観戦に行くことがあればどこの興行であれこれを着ていくつもりです。
きっとコアな人達から一目置かれることでしょう。

会場に入ると、遅刻なので当たり前なのですが、既に試合が始まっており席もかなり埋まっていました。
全席自由席なのでとりあえず後ろに立ってその試合を観戦し、終わると同時に適当な空席に座りました。
隣には割と大日本プロレスに精通していそうなおじさん3人組が座っていました。
隣から耳に入ってくるおじさんたちの話は、アンドレザ目当てで観戦している私にはさっぱりわかりませんでした。
「アンドレザ出てきたらこんなガチ勢怒るんじゃないのか?」
といらぬ心配をしながらビールという名の金麦(500円)をちびちび飲みます。

アンドレザの試合はセミファイナルに変更されていたので、アンドレザよりも前も試合もいくつか観ることができました。
Wikipediaで調べたらデスマッチやハードコア系を得意とする団体と書いてありましたが、今回の興行は会場の都合なのか正統派の試合を行っていました(アンドレザの前までは)。
傾向としては投げや関節よりも打撃で試合を組み立てるスタイルのようです。

タッグマッチの時には隣のおじさんがかなりハッスルしていて、青いタイツの人が戦っているときは、
「あおきー!先輩超えだーいけー!」と、
青タイツの人のパートナーの黒タイツの人が戦っている時には
「のむら―!先輩超えだー!いけー!折れるな前でろー!」
とそれぞれ何十回も叫んでいましたので2人が青木選手とのむら選手ということがわかりました。
そして対戦相手の2人は名前はわかりませんでしたが先輩にあたる選手だということがわかりました。
おじさんたちは先輩2人の名前は全く叫ばず、会場の雰囲気も若手を応援する感じでしたので先輩2人が不憫でなりませんでした。

タッグマッチ01

正直大日本プロレスのことはよくわからないまま観戦しましたが、なんだかんだプロレスは観ていて面白いです。
趣味を探している方、プロレス観戦は割とお勧めですよ。
私も若い頃は格闘技やK-1とかのほうが好きでプロレスなんて見向きもしていませんでしたが、年齢を重ねてくるとプロレスのわかりやすさや華がおっさんに響くようになりました。
さあマイルを貯めて巡業行こう!

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いよいよアンドレザ・ジャイアントの出番

さていよいよセミファイナルになり、特別実況解説の紹介もあるなど少し会場の雰囲気が変わってきました。
私が新根室プロレスの記事を書くきっかけとなったサムライTVキャスターの元井さんがなぜか特別解説として参加していました。

そしていよいよアンドレザ・ジャイアントパンダの入場ですが…。

アンドレザ入場直前

デカすぎて入場前に私の席から丸見えです。

アンドレザ入場中

マネージャーで新根室プロレス前代表のサムソン宮本氏に率いられゆっくりと入場です。
レフェリーはなぜか新根室プロレスのはるか嬢が務めます。
後ろには別海でアンドレザと対戦した”超暇人”ハルク豊満選手もいます。
どうやら新根室プロレスは総力を上げてこの試合に賭けているようですね。

ところが、

アンドレザ乱闘

リングインを待たず客席前で乱闘が始まってしまいました。
慌ててゴングが鳴りますが、これはもう嫌な予感しかしません。
それもそのはず、通常アンドレザはこの位置からだとカウント内にリングまでは到底間に合いません。
都合よくゆっくりカウントするのかなーとも考えましたが無情にも普通の速さでカウントは進んでいきます。

案の定両者リングアウトで無効試合となってしまいました。
これには会場も大ブーイングです。

アンドレザ再試合

リングアウト宣言後になぜか乱闘していた選手たちは散り、アンドレザは何事もなかったかのようにリングに向かいます。
おそらくさっきのリングアウトは茶番だったのでしょう。

そしてこのアンドレザ・ジャイアントパンダのリングインなんですが、イリュージョンと呼ばれヤマ場の一つとされています。
どう見てもロープの間より体が大きいですからね。
私も初めて見ましたがさすがに言われるだけのことはあり、なかなかにシュールな光景でした。

アンドレザリングイン01

ちょっとこの部分については載せていいものかどうか判断がつきませんので一部伏せておきます。
この中身が気になる方は是非新根室プロレスを観戦しに根室へお越し下さい。
マイルを貯めれば根室なんてひとっ飛びですよ!

さて、リングイン後に案の定延長再試合が宣告され、世紀の一戦・アンドレザ・ジャイアントパンダ VS スタン小林の試合が始まりました。
前回はノーコンテストで終わっていますので今回はどうなるかとヒヤヒヤして観ていましたが、意外とちゃんと試合になっていました。

その中でなんとスタン小林選手がアンドレザを投げることに成功しました。

アンドレザ投げられる

アンドレザを投げた選手はプロレス史上1人目の快挙なんだそうです。
さすがに2回目の対戦とあってしっかり対策を練ってきていたようです。

ダウンしたアンドレザにギロチンなどを見舞い、あと一歩のところまでアンドレザを追い詰めますが、復活したアンドレザの頭突き一閃、スタンはそのまま倒れ込みます。

その後、謎の乱闘などを経て、見事アンドレザ・ジャイアントパンダがフォール勝ちを収めました。

アンドレザフォール※乱闘中にアクシデントで尻が出た選手がいましたので加工で消しておきました。

そしてこの勝利の後、なぜか東京ラブストーリーの曲が流れます。
「あいつだろうな―」と思って右を見るとやはりいました。

ティンティンスタンバイ

アンドレザ・ジャイアントパンダの彼女「ティンティン」です。
中国人でアンドレザの知人である王さんなる人物が中国から連れてきたそうです。
凄いですね新根室プロレス。
アマチュア団体なのにこんなデカイ猛獣を2頭も雇ってるわけですから。

そして感動の再会です。

アンドレザ再会

アンドレザの勝利と感動の再開に会場からは惜しみない拍手が送られます。
2人はこのままゆっくりと右側へ退場していきました。

一方このままでは終われないのが対戦相手のスタン小林選手です。
スタン再戦要求

ひとしきりレフェリーであるはるか嬢に八つ当たりしたあと、なんとアンドレザに向かって、タッグでの再戦を要求しました
パートナーは向かって左のチェーンを持っている、ブロディ(?)選手が務めるようです。
一方のアンドレザのパートナーは、話の流れからするとおそらく彼女のティンティンかと思われます。

まだ再戦を要求しただけの段階で詳しいことは決まってはいないようですが、もしまた上野でやるのであればぜひまた行きたいです。
土日なら地方でもマイル使って妻子を連れて行きますよ。
もうここまで来たらアンドレザと心中です。

皆さんもぜひアンドレザの試合をご覧になって下さい。
今までのプロレスの概念がひっくり返ると思います。

ちなみに、怒り出すんじゃないかと勝手に心配していた隣のガチ勢のおじさんたちですが、想像以上に大ウケしていました。一安心。
やはり上野まで来ているだけあってみんなパンダは大好きなんですね。

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イカレたメイン「ポセイドンマッチ」

さてアンドレザの試合も終わり、残すのはメインイベントのみとなりました。
事前の情報でメインはポセイドンマッチと聞きましたので調べてみたところ、なんだか客席まで水浸しになるらしいという情報を得ることができました。
なので念のため品川水族館で買ったイルカショー用のポンチョをカバンの中に入れていったわけです。

アンドレザの試合後、観客がレインコートなどを着始めたのですが、なんだか後ろの席の人まで着ています。
私は、スーツだしポンチョ着ておきたいけどこんな後ろまで水来ないだろうし水来ないのに後ろでポンチョ着るの恥ずかしいな~などと思っていました。
結果としてはこの考えは甘すぎたわけですが私がここで取ったのは、
「ポンチョ着ても恥ずかしくないように水が来そうな前の席に移動する」
といういいとこ取りの行動でした。

幸い(?)水に濡れるのが嫌でレイングッズを持たない人たちの一部が移動か帰宅したため、前の方に多少の空席ができていました。
私はすかさずそこの席に移動し、ポンチョを着て、もう1枚持っていたポンチョでカバンを包みました。カンペキです。

軽く漫才みたいなやり取りが行われたあと試合に入るのですが、リングの上にはろくに人がいません。
一体何が起こるのかと思い待っていると…

ポセイドン01

いろんなレスラーが出てきて水掛けが始まりました。

いやこれもう試合じゃねえし!

しかしこのポセイドンマッチ、こんなものではありません。
後ろの席の人までレインコートを着ていた理由はこのあとすぐに判明することになります。

ポセイドン02

ファッ!?

後ろから水が飛んできました。
なんとバケツやら何やらを持っているレスラーが後ろから水をぶちまけてきたのです。
このブレた写真がカオスっぷりを物語っています。

おそらく大日本プロレスの所属レスラー全員がこれに参加していると思われます。
後ろから前から横から、もうどこからレスラーが水を撒いてくるかわかりません。
不意打ちを食らいポンチョを着ていたのに膝から下を濡らしてしまいました。

上記の写真のような状況が会場の至る所で起こっています。まさにカオス。
そんな中ひっそりと、

ポセイドン03

前試合のレフェリーはるか嬢がスタン小林選手にザブザブ水を浴びせられていました。
さっきの試合裁きを相当根に持っているようですね。

それにしてもすごいカオスでした。
さすがにもう11月で、この日は12月中旬並みの気温と言われていました。
こちとらポンチョを着ていても水をかぶるとけっこう寒かったのですが、多くのレスラーたちは半裸で水を浴びています。
もう何ならレスラーのほうが心配でなりません。

ポセイドン04

写真がブレているのは、メインのスマホを水に濡らすわけにはいかず性能の低いサブスマホで撮影していたためと、なるべく水を浴びないようにポリ袋に隠しながら撮っていたためです。
この状況でまともな写真は素人には撮れませんのでその辺はご了承下さい。

近くに座っていた人はごついカメラにビニールを被せて使っていましたが、その人もあまりちゃんとした写真は撮れていなかったようです。
構えたそばから水かけられるんですから当然ですよねえ。

というわけでプロレスというよりは水掛け祭みたいな感じでしたが、最後は何とか帳尻を合わせるようにリング上で誰かが誰かをフォールして終わっていました。
ただし誰一人勝敗などは気にしていません。
自分の方に水をかけてくるレスラーから身を守るので精一杯ですからね。
全員にとってとりあえず終わりの合図くらいの認識だったと思います。

いやはや恐るべし大日本プロレス。

アンドレザジャイアントパンダ参戦、大日本プロレス上野大会まとめ

いつかは観たいと思っていた新根室プロレスは、大日本プロレスへの参戦という思わぬ形で観戦が叶うことになりました。
いずれ新根室プロレスの単独興行も観戦したいと思っていますが、東京に住んでいる身としてはなかなか予定を合わせるのが難しいので今回の上野興行への参戦は私にとって非常にありがたいものでした。
平日なので観戦を諦めかけていましたが、無理くり定時に上がって駆けつけて本当に良かったと思っています。
ポセイドンマッチといういい大人の馬鹿騒ぎに参加できたことも予想外の収穫でしたし。

次回はまだ未定ですがアンドレザのタッグ戦もありそうな雰囲気なので、予定が合えば是非観に行きたいです。
あとは今回はたまたまディズニーに遊びに行っていた妻子をどうやって説得するかですね。

新根室プロレスに興味が出た方、マイルを貯めてぜひ根室へどうぞ!

ではまた!

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NECOMUG
社畜のおっさんですが地道にゆるくマイルを貯めています。 最終的な野望は根室遷都ですよ。