スカイコインを利用してお盆の帰省をしてきました。
実際に今回体験した根室の魅力について書き記しています。
前回の【金刀比羅さん夏祭り編】に続く第2弾です。
これを気に皆様にも是非根室の魅力を知っていただき、根室にお越しいただいてですね、あわよくばなるべく多くのお金をおらが町に落としていただけたらこれ幸いでございますよ。
前回記事【金刀比羅さん編】はこちら
前半部分の根室市へのアクセスと必要マイルの項目は前回記事と全く同じです。
前回記事を読んでくださった方は是非もう一度お読みになってですね、深層心理にこの項目を刷り込んでいっていただければと思いますよ。
さあマイルを貯めて根室へ行こう!
目次
根室市へのアクセス
根室市へ直接行く方法は基本的には陸路しかありません。
JR根室本線から根室駅に行くか、もしくは国道44号線を利用して車で行きます。
しかし内地から直接陸路というのは現実的ではありませんので、根室市から一番近い「根室中標津空港」を利用します。
中標津空港までは、千歳空港便が1日2往復、羽田空港便が1日1往復あります。
羽田空港からは直接行くことができますが、その他の空港発だと千歳もしくは羽田で乗り継ぎを行う必要があります。
中継地の到着時間次第では中標津行きの便が既になく、中継地で1泊することになる可能性もあります。
それはそれで旅の醍醐味ですね!
さて中標津空港に着いた後は、レンタカーもしくはバスで根室市に向かうことになります。
レンタカーについては、
- ニッポンレンタカー
- 日産レンタカー
- トヨタレンタカー
- オリックスレンタカー
- Timesレンタカー
以上の5社が利用可能です。
どれも空港にカウンターがあり、手荷物受取所を出て右方向にすぐ見えます。
繁忙期は事前に予約しておいたほうがいいでしょう。
各レンタカー会社へは空港から送迎車が出ています。
バスで向かう場合は手荷物受取所を出てやや右前方に券売機がありますのでそこで乗車券を買います。
料金は根室市までで片道1,880円、往復料金は3,390円です。
乗車券を買ったら適当な出口から外に出て待っていると根室交通のバスが来ますのでそれに乗り込めばOKです。
バスはあまり利用する人がいないのか、基本空いています。
降りる場所は泊まるホテルにもよりますが、終点まで乗らずに根室駅前バスターミナルで降車するのがいいと思います。
終点の有磯営業所はバリバリの住宅街なので、観光ではあまり用のない場所ですからね。
中標津空港は非常にユーザーフレンドリーなわかりやすい空港ですので、この説明で特に困ることはないかと思いますが、一応手荷物受取所を出たところの写真を一枚載せておきますね。
ちなみにここの出口を出たあたりが正規のバス乗り場ですが、どの出口から出てもバスに乗れないということはありませんのでご安心下さい。
ちなみに根室は非常に寒いですので、格好には十分気をつけて下さい。
妻には「オールシーズン真冬の格好で来い」といつも釘を差しています。
8月11日午後4時半くらいの気温です。13.3℃でした。
さすがに次の日からはもう少し暖かくなりましたが、この日の夕方はフリースを着て外出して肌寒い感じでしたね。
もちろん妻は震えていました。
中標津空港までに必要なマイルは
さてちょっと順番が前後しましたが、根室を楽しむためにまずは中標津空港に行かなくてはいけません。
このブログも陸マイラーブログのはしくれですので、当然マイルを貯めて空路を利用することについて触れていきますよ。
特典航空券の利用
マイルを利用して飛行機に乗るということに関してまず最初に考えるべきは特典航空券の発行です。
例として羽田から根室中標津までの特典航空券における必要マイル数を計算してみましょう。
基本となるのは下記の表です。
羽田-中標津間は601~1600マイルの区間に含まれますので、特典航空券に必要なマイル数は片道1名で
ローシーズン 6,000マイル
レギュラーシーズン 7,500マイル
ハイシーズン 9,000マイル
となりますので、往復で12,000~18,000マイル必要です。
普通運賃だと48,000円位かかることを考えるとかなりお得と言えますね。
ちなみに、千歳からだと5,000~7,500マイルで済みます。
陸路と張り合えるお得度とみて間違いありません。
沖縄からだと、羽田乗り継ぎでも千歳乗り継ぎでも区間合計は2,001~4,000マイル区間に含まれますので、必要マイル数は8,500~11,500マイルとなっています。
このように、マイルさえあればお盆・正月などの超繁忙期を除き、特典航空券を利用することで通常の運賃よりもかなりお得に中標津空港までアクセスすることができますのでお勧めです。
航空券を通常購入しスカイコインで支払
特典航空券を発行して行くのがベストであることは間違いないのですが、特典航空券の取れない繁忙期はそうはいきません。
私の場合は往路便が特典航空券の設定期間外だったためやむなくスカイコインでの支払を選択しました。
子供が3歳未満だったため大人二人分の運賃だったのですが、それでも普通に購入すると合計で18万円以上の飛行機代が飛んでいってしまいます。
今回は運良く株主優待券を利用することができたので、二人分の往復飛行機代は98,160円でした。
時期がずれれば旅割などでもう少し費用を圧縮することは可能かと思います。
当時の手持ちのうち5万マイルを1.6倍の8万スカイコインに換え、手出し18,160円で二人分の往復航空券を無事ゲットできました。
大人一人で羽田-中標津間を往復するのであれば特典航空券がなくても3~4万マイルあれば十分に可能です。
陸マイラーの方々であればソラチカルート満額2~3ヶ月分ですのでそれほど高いハードルではないと思います。というか楽勝レベルです。
株主優待券を持っていない方でも金券ショップなどで1枚3,000~4,000円ほどで購入できますので株主優待を利用して航空券を購入するのはなかなかいい手段だと思います。
なんなら旅行期間中のレンタカー代のほうが痛い出費です。
今回の帰省では3泊4日で1,300ccを借りたので3万円ほどかかりました。
こちらにマイルを使えないのが苦しいところです。
観光でいかれる方はバスやタクシーを利用したほうが安上がりかもしれません。バスあんまり来ませんけど…。
SKYコインの交換やチケット発券で四苦八苦したときの記事はこちらです。
根室の魅力その2:とにかく最東端
根室市は北海道の根室半島の先端部に位置するため、島嶼部を除く日本本土としては最東端に位置します。
そのため色々と最東端のものがありますのでその一部をご紹介しますよ。
JR東根室駅
「えっ?根室駅が終点なのにそこから東に行ったら海じゃない?」
という疑問が出てくるかと思いますが、実はJR根室本線は下図のような感じになっていて、一旦東寄りに向かって出発したあとに旋回する感じで釧路に向かっているんですね。
ですので終点ではないのですが位置的には東根室駅が本土最東端の鉄道駅ということになります。
写真右側の白い階段を上がると直接ホームになっていて、改札も何もありません。
ここから乗った人は車内で目的地までの運賃を支払うことになります。
路線バスみたいなイメージですね。
根室駅には改札がありますのでちゃんと切符は買えます。
ホームまでは何の制限もなく自由に入ることができますのでちょっと登ってみましたよ。
あるのは板と柵です。
驚くほど何もありませんね。
ホームが板張りなのがいい味を出していると思うんですがいかがでしょうか?
これでも私が子供の頃よりはちゃんとした作りになっています。
おぼろげな記憶では昔はもっとしょぼかった気がします。
東根室駅の時刻表です。
田舎の列車にありがちな数時間に1本の運行ダイヤです。
以前より本数減りました?
昔は2時間に1本あったような気がしたんですが…。
東根室駅の駅名表示板です。
右側には「日本最東端の駅」という渋いポールも立っていますね。
雨ざらしのため錆が目立ちます。
表示版右下の「にしわだ(西和田)」がやたら白いのには理由があって、以前は東根室の次の駅は「花咲」だったのですが、昨年その花咲駅が廃駅になってしまったため、その隣の西和田駅が隣の駅になったんですね。
そのため次の駅部分だけを張り替えたため右下だけやたら白くなっています。
この表示版も新しく作り変えたらけっこうなお値段になると思うので致し方ないでしょう。
むしろこの色の違いに根室本線の歴史を感じ取るというのも粋なんではないでしょうか。
ベタに納沙布岬
根室のことをよく知らない方も根室と聞くと、
「あー何か端っこでしょ?」
というイメージはあるのではないでしょうか。
そして「納沙布岬(のさっぷみさき)」という名前は聞いたことがあると思います。
子供の寝かしつけドライブを兼ねて納沙布岬まで足を伸ばしてみました。
根室市街地から納沙布岬までは車で約25~30分ほどで行けます。
ルートは北側(オホーツク周り)からと南側(太平洋周り)の2つあります。
今回は北から行って南から帰ってきました。
北ルートは車が少なく道路が空いています。
市街地を出ると驚くほど何もなく、コンビニ一つ見つからないまま納沙布まで突き進むことになります。
南側に比べるとエゾシカが多いので何もないとはいえスピードの出し過ぎは禁物です。
南ルートは納沙布までの間にいくつかの集落がありますので、北側に比べると交通量は多いです。
と言っても所詮田舎の道路ですから多いと言っても渋滞するほどではありません。
また、道中にセイコーマートが1件あるので、市街地で飲み物などを買い忘れた際も安心です。
ただしこのセイコーマート周辺は見通しが悪く事故も多いのでスピードは落とすようにしたほうが無難です。
まあどちらで向かっても30分程度で納沙布岬に到着するのでお好みのコースで行くのがいいでしょう。
納沙布岬に着くとまず目に入ってくるのがこの茶色いアーチです。
これは「四島(しま)の架け橋」と呼ばれ、北方領土返還を祈念して作られたモニュメントなんだそうです。
下で記念撮影している人と比べるとその大きさがわかるかと思います。
右側の緩めの坂から登れそうな気がしますが、これは見た目以上に傾斜はきつく、素材も登りにくい滑る素材ですので、登ろうとしても滑り落ちるのが関の山です。
子供の頃に試したので間違いありません。
ですので無防備で登っても誰かが見ているわけではありません。どうせ滑落してきますから。
このモニュメントは昔からあるのですが、シンボル以外の意図が何かあるのかどうかはいまいちよくわかりません。
このモニュメントを象ったマークなどは根室ではたまに見かけますが、「じゃあ何なの?」と聞かれてもさっぱりわかりません。
ただこのモニュメントはムダに大きいので一見の価値はあるかなと思います。
そして四島の架け橋以上に目立つのがこの「オーロラタワー」です。
高さは96メートル、建てたのはなんとモーターボートの笹川さんなんだそうです。
昔は「平和の塔」と呼ばれていたんですが、運営会社が変わってリニューアルした際に改称したようです。
正式名称は「望郷の塔」なんだとか。
それだと、かつての故郷である北方領土を望むための塔ということでしっくり来ますね。
ちなみにこの施設、入場にはしっかりお金を取られます。
中には売店があり、やる気のない店番の人がいて、特に役にも立たないお土産物らしきものが売られています。
エレベーターで上に上がると上部の展望台から遠くを見ることができるのですが、周りに比較対照できる高さの建物などが一切存在しないため、イマイチ高さというか凄さが伝わりません。
晴れれば北方領土が望めるというのですが、今回もそうでしたが夏の根室は気持ちよく晴れることが少なく、海霧(ガス)がかかることも多いため、あまり期待はできません。
晴れていれば一度上がってみるのもいいかもしれませんが、入場料を支払ってあまり期待値を上げられてもそれに応えきれる施設とは個人的には思えませんのでお勧めはしません。
近くの飲食店などで鉄砲汁を飲んだほうが満足度は高いでしょう。
できた当初は結構賑わっていたんですけどねえ…。
納沙布岬の先端近くには北方領土の島々をかたどった絵がかかれており、島名も記載されています。
ご存知かとは思いますが歯舞群島は小さな島の集合体を総称したものなので厳密には北方領土は四島ではありません。
歯舞群島のうち北海道本島に一番近いのは貝殻島で、そこに建てられた灯台は、海霧さえかかっていなければ天気が多少悪くても納沙布岬から肉眼で確認することができます。
お世辞にも天気が良いとはいえませんが割とはっきり灯台が見えますね。
ただ距離感はちょっとわかりにくいかもしれませんので納沙布岬灯台を同じ枠に入れてみます。
皆様が想像していたより近くに北方領土が存在するのがお分かりいただけるかと思います。
「いや納沙布っていうか根室の時点で遠いから」
と言われてしまえばそれまでなんですが、陸マイラーのみなさんにとってもう根室は遥か遠い地ではないはずなのでそういったご意見は全力で却下します。
さあマイルを貯めて根室に行こう!
その他の最東端
その他に、今回は行っていませんがいくつか最東端推しがありますので少し紹介してみます。
日本最東端ボウリング場
根室市にある「パシフィックボウル」というボウリング場は、根室市で唯一のボウリング場であるとともに、日本最東端のボウリング場でもあります。
最近(と言っても20年ほど前ですが)建て替えてリニューアルオープンし、旧建物の上に置かれていた巨大なボウリングのピンは、根室市の図書館に払い下げられ(寄付?)、バーバパパに姿を変え図書館前に鎮座していますので、お立ち寄りの際は探してみるのもいいかと思いますよ。
こちらのボウリング場では、希望すれば無料で「日本最東端のボウリ ング場投球証明書」がもらえます。
私もこのサービス開始当初、記念に貰ったような気がしますが引っ越しの時などに捨ててしまったようです。
今回は行っていないので、バーバパパ、証明書共に写真はありませんのでご了承下さい。
お祭り行った時にバーバパパの方は撮っておけばよかったと後悔しています。
ちょっと思ったんですが、北方領土ってボウリング場ないんですかね?
そこの裏を取らずに日本最東端って言ってしまうといろいろ不都合が出るような気もしますが、まあ本土最東端って言うより壮大な感じはしますので良しとしましょう。
日本最東端ホテル
「根室グランドホテル」は、おっさんである私が物心ついた頃から営業しているビジネスホテルです。
良くも悪くも昭和臭の強いホテルで、私が子供の頃から「センスが古い」と薄々感じていましたのでレトロさ加減には定評があります。
建物は古いですが、食事などは割と評判がいいようです。
このグランドホテルに宿泊すると、「日本最東端ホテル宿泊証明書」がもらえます。
旅の記念やネタとしてアリかなと思いますよ。
ただこちらの証明書、北方領土には確実にホテルくらいありますねぇ、というか根室市内でもここより東側にホテルありそうですけど…。
というわけでグーグル先生に聞いてみましたよ。ポチッ
グーグル先生に「根室市 ホテル」で検索した結果、グランドホテルより東側に位置する宿泊施設は3つありました。
ちょっと順番に見ていきましょうかね。
まずグランドホテルのすぐ東側にある①番、こちらは「民宿ときわ」さんでした。
まあ民宿なのでホテルとは違うからセーフ、というロジックなのでしょう。
次はやや北に行った②番ですが、こちらも「民宿はま屋」さんで民宿です。
そして最後の③番、グランドホテルよりだいぶ北東にあります。
こちらはなんと「ホテルカーサ根室」、バッチリ「ホテル」と冠してありますね。
調べてみるとこちらはどうやらラブホテルのようです。
「ラブホテルもホテルじゃないの?ラブホテルを考慮しないというのは気持ちはわかるけどちょっと無理筋じゃないか?」
と思った私が次に発見した画像はこちらです。
判定:グランドホテル、無罪
というわけで私が調べた限りでは根室グランドホテルは日本(本土)最東端のホテルで間違いはなさそうです。
お泊りの際は自信を持って最東端宿泊証明書をゲットして下さい。
おまけ:明治公園
最東端ではありませんが、今回行ったなかでそこそこにベタな明治公園のサイロの写真を貼っておきます。
無理矢理言うのであれば、「日本最東端のサイロ付き牧場跡地からなる公園」ですかね。
天気が悪い割にはなかなかよく撮れたと勝手に思っています。異論は認めます。
この明治公園を調べてみると、北海道練乳という会社が所有していた牧場で、この会社は現在の明治なんだそうです。
それで明治公園になったのでしょうかね。
ちなみにこの明治公園、周りの住宅街は全て根室市明治町なのですが、この公園自体は根室市明治町ではなく、「根室市牧の内」が住所でした。
品川駅が港区にある的なやつがまさか根室にもあるとは驚きです。
写真ではわかりにくいですがこのサイロ、レンガ積みのものとしては国内最大級を誇る大きさらしいです。
確かにこのサイロはやたらデカイですね。
ゆうに10mは超えると思います。多分。
普段サイロに近づく機会はそうそうないと思いますのでお立ち寄りの際はサイロの大きさを体感していただければと思います。
根室の魅力その2まとめ
さて無理矢理なものも含めて最東端推しの根室の魅力を書き連ねてきましたがいかがでしたでしょうか。
おそらくこの他にも最東端推しのスポットはいくつもあるかと思います。
北海道を走るライダーの方なんかは割と端っこに魅せられる人が多いようで、今回の納沙布岬にも多くのライダーさんたちが訪れていました。
そこに敢えて飛行機と車で向かうというのもなかなかおつなものですよ。
なんたって車で行けば寒くありませんからね。
勝手にシリーズでお伝えしている根室の魅力についてはもう少しだけ続きます。
うまいことこの記事に触発されて根室に来てくれる方が増えることを願ってやみません。
さあマイルを貯めて根室へ行こう!
ではまた!
前記事↓
其の参(完結編)完成しました↓